丸帯「金彩地蜀江に飛鶴菊花文様」
丸帯 金彩地変形七宝に飛鶴菊花文様(昭和初期から中期)
格調高い金糸をベースにしながらも、より鮮明でコントラストの効いた色彩と、グラフィカルな図案構成が目を引く最高級の丸帯です。
意匠の骨組みとなるのは、円満や繁栄が連鎖する吉祥文様「七宝(しっぽう)」をダイナミックにアレンジした「変形七宝」のフレームワークです。曲線が交差して生まれる優美な窓の中に、長寿と繁栄の象徴である瑞鳥「鶴(ツル)」が翼を大胆に広げて舞い飛ぶ姿が生き生きと描かれ、周囲の区画には「菊花」や「宝尽くし」を思わせるクラシックな吉祥文様が、この時代らしくモダンに詰め込まれています。
「紅・緑・紫・橙」の極彩色が、現代のテキスタイルデザインにも通じるポップさと、アンティーク帯ならではの重厚さを両立させています。西陣が最もエネルギーに満ちあふれた日本の染織美を体現しています。